TLDR: JSON以外はContent-Type不要。

以前作業したコードで、呼び出されたらAjaxを用いて通信し、レスポンスに対応した適当な処理を挟んでから呼び出し元にデータを渡す、いわゆるラッパクラスのようなものが存在する。

今まで、これらの処理はjQuery.ajax()を利用してきたが、今時jQueryというのもよくないのでFetchAPIへ移行する運びとなった。

新しいコードへの移行はかなり簡単に終了することができたが、FetchAPIのContent-Type指定で多少つまずきがあったのでメモ。

FetchAPIでは、POSTを行う際、bodyに指定されたデータの型が主要なものであればContent-Typeもそれに合わせて自動的に指定される。例えばStringであればtext/plain;charset=UTF-8, URLSearchParamsであればapplication/x-www-form-urlencoded;charset=UTF-8といった具合である。これは仕様に記載されている動作である。

Fetch Standard – https://fetch.spec.whatwg.org/#body-mixin

また、Content-Typeを手動で指定した場合、そちらが優先される。例えばJSON.Stringify()の返り値はStringであるが、Content-Typeを指定すれば勝手にtext/plainにされることはなくなる。

この仕様のため、JSONを除けば大概の送信手段はContent-Typeを指定する必要がない。指定してしまうと、データの型と相違があった場合にサーバがリクエストボディをうまく解釈できない場合がある。

特にFormDataの場合、手動でヘッダを指定するとboundaryを無視することになる。そのためデータがサーバに届いたとしても、それを解釈することができない。これのため一時間ほどハマった。

余談として、当時どうしてもうまく送信できなかったのでFetchのPolyfill実装を読んでみたが、BlobSearchParamsに関する記述はあるのにFormDataに関する記述が無く困った。XHRでFormDataを判別してContent-Typeに指定しているのか?そのうち調べてみたい。

fetch/fetch.js at master · github/fetch – https://github.com/github/fetch/blob/master/fetch.js#L233

以上です。